AI議事録ツール4社の料金比較(2026年9月)
Notta、Rimo Voice、Otolio(旧スマート書記)、議事メモレックの料金を、各社の公式ページに掲載されている数字だけで並べました。月額制と都度払いの分岐点、価格を公開していないサービスの見方まで整理しています。
AI議事録ツールは料金体系がばらばらで、そのままでは比較できません。月額制、無制限、AIクレジット、都度払いと、単位が違うためです。
各社の公式ページに載っている数字だけを並べ、同じ条件に揃えて比較します。
本記事の料金は2026年9月6日時点で各社の公式ページに掲載されているものです。価格や条件は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。推測や第三者サイトの情報は使っていません。
料金の一覧
| サービス | 最安の有料プラン | 課金の単位 | 無料で試せるか |
|---|---|---|---|
| Notta | 年払いで月あたり ¥1,185 | 月額(月1,800分) | 無料プランあり(月120分・1回3分まで) |
| Rimo Voice | ¥4,950/月 | 月額(無制限) | 無料トライアルあり |
| Otolio(旧スマート書記) | 非公開 | 初期費用+AIクレジット | 14日間トライアル(法人・団体向け) |
| 議事メモレック | ¥180 | 1回ごと | 5分まで無料(録音の場合) |
気をつけたい3つの落とし穴
1. 「無料プラン」の1回あたりの上限
Nottaの無料プランは月120分ですが、1回につき3分までと明記されています。月の枠が残っていても、1時間の会議を通しでは処理できません。
無料プランを見るときは、月間の合計だけでなく1回あたりの上限を必ず確認してください。ここを見落とすと、いざ会議の当日に使えないことになります。
2. 「無制限」は使う回数で価値が変わる
Rimo Voiceは文字起こし無制限ですが、使わない月も同額です。月2回しか使わなければ、1回あたり2,475円を払っている計算になります。
無制限が効くのは、量が多いか量が読めない場合です。
3. 価格が公開されていないサービスがある
Otolio(旧スマート書記)は、公式の料金ページで具体的な金額を掲載していません。「具体的な金額は、会議の量や使い方によって異なるため、ヒアリングのうえご提案しています」と記載されています。
料金は初期費用と、月間の利用枠である「AIクレジット」で構成され、人数を追加しても料金は変わらないと説明されています。14日間の無料トライアルがありますが、対象は「法人または団体として商用のご契約を検討いただける」場合とされています。
これは悪いことではありません。組織ごとに要件が違う前提の売り方であり、大規模導入では合理的です。ただし「まず値段を知りたい」段階では、問い合わせが必須になります。個人や少人数で今日試したい、という用途とは前提が合いません。
同じ条件に揃えると
1時間の会議を月に何回文字起こしするかで並べ直します。都度払い(議事メモレックの場合1回¥330)を基準にします。
| 月の回数 | 都度払い | Notta Premium | Rimo Voice Pro |
|---|---|---|---|
| 1回 | ¥330 | ¥1,185 | ¥4,950 |
| 3回 | ¥990 | ¥1,185 | ¥4,950 |
| 4回 | ¥1,320 | ¥1,185 | ¥4,950 |
| 10回 | ¥3,300 | ¥1,185 | ¥4,950 |
| 15回 | ¥4,950 | ¥1,185 | ¥4,950 |
| 40回 | ¥13,200 | ¥1,185 | ¥4,950 |
読み取れることは3つです。
- 月3回までなら都度払いが最安
- 月4回以上ならNotta Premiumが最安。1,800分(30時間)の枠内で
- Rimo Voiceが金額で有利になるのは、Nottaの枠を超えるほど使うか、無制限であること自体に価値がある場合
金額だけを見れば、中量帯はNottaが強いという結果になります。議事メモレックの側で計算しても同じです。
金額で決まらない部分
料金表に出てこない条件の方が、実際には決定要因になることがあります。
| 見るべき点 | どう効くか |
|---|---|
| アカウントが要るか | 社内承認が要る組織では、これが最大の障壁になります |
| 過去の記録が残るか | 蓄積して検索したいなら、アカウントのあるサービスが必要 |
| データの保管場所 | 国内保管が要件なら、明記しているサービスに絞られます |
| AI学習に使われるか | 取引先の発言を含む音声では、確認しておくべき点です |
| チーム共有 | 一人で使うのか、部署で使うのか |
| 1回あたりの上限 | 長い会議があるなら、無料枠より先にここを見る |
議事メモレックはアカウントを持たない設計なので、記録の蓄積、チーム共有、外部連携はありません。届いたメールがすべてです。これは弱点であり、同時に「登録せずに今日使える」という性質の裏返しでもあります。
選び方
順番に答えれば決まります。
月に何時間、文字起こししますか
- 20時間以上 → 無制限の月額制
- 4〜20時間 → Nottaのような中量帯の月額制
- 月3回程度まで → 都度払い
記録を蓄積・共有しますか
- する → アカウントのあるサービス
- メールで届けば十分 → 都度払いでも足ります
データの所在に社内要件がありますか
- ある → 保管場所を明記しているサービス
- ない → 次へ
導入の承認は取れますか
- 取れる → どれでも
- 取れない/時間がかかる → 登録不要のもの
組織で本格導入しますか
- する → Otolioのように個別見積もりのサービスも検討対象
- 個人・少人数 → 価格が公開されているものから選ぶ方が早い
まとめ
- 無料プランは1回あたりの上限を必ず確認する(Nottaは1回3分)
- 月3回までなら都度払い、月4回以上ならNottaが金額で有利
- 「無制限」は量が多いか、量が読めない場合に効く
- 価格非公開のサービスもある。組織導入向けで、個人が今日試す用途とは前提が違う
- 金額以外では、アカウントの要否とデータの保管場所が実務上の決定要因になりやすい
最後に、身も蓋もないことを書きます。精度は音源の質でほぼ決まります。 どのサービスを選んでも、マイクが遠ければ結果は落ちます。比較記事を読み比べる時間があるなら、候補を2つに絞って、同じ音声を入れてみる方が確実です。ほとんどのサービスに無料で試す手段があります。